2008年4月27日日曜日

小島(おしま)にて

昔「ひょっこりひょうたん島」という僕の大好きなTV番組がありました。
「丸い地球の水平線に・・・・・・」今でもあのテーマソングが口ずさめるくらいです。
小さいけれども、自分たちだけの世界を作れるその楽しさに魅かれたのです。そのせいか、今でも旅行先には小さな島を選びたくなります。

この「小島(おしま)」は四国の来島海峡にある名前のとおり人口わずか30人程度の小さな島です。(四国との往復は漁船で一日二便しかありません) 普通の島と違うのは、ここには明治時代に作られた旧日本軍の砲台があることです。
この絵の建物は兵士達が隠れ住んだ宿舎のようで、レンガとコンクリートの、冷たくて粗末な造りから厳しかった当時の生活が垣間見えます。
でも訪れた日はのどかで明るい春の日。そんな戦争の悲惨さとは無縁で、時の流れを感じざるを得ません。

小さな島に凝縮されたドラマ・・・。ますます「島」が好きになりました。

2008年4月20日日曜日

神戸 海岸ビル

この建物は、兵庫県公館と同じようにやはり明治末期に建てられています。
ただ、こちらは民間のれっきとした現役の建物で、神戸らしいしゃれたショップや事務所が入居しています。

入り口を入ると、クラシカルな雰囲気の大階段がまっすぐ2階、3階へと導いてくれます。天井のシャンデリアや背の高いドアは現代のオフィスビルよりもずっと魅力的です。

「大事に使う」「長持ちする」・・・いま巷で叫ばれている「サステナブル」の実例がこんな身近に存在しています。

2008年4月13日日曜日

古城の桜

ここ数年花見は夜桜で、眺めるよりも、もっぱら食べる(飲む?)方を楽しみにしていました。 今年はこのブログに桜の絵を載せようと久しぶりにスケッチブックを持って出かけました。

神戸方面でお勧めは、本当は姫路城の桜なのですが、観光客の多さも郡を抜いています。人ごみの嫌いな僕としては、色々考えた末、ここ明石城跡に決めました。
この場所は、公園の中でも裏手にあたるので、人も少なく、心静かにスケッチができます。

古びた石垣を背にした満開の桜。花びらは、はじけるようなピンク色です。
おだやかな春の日の一時・・・。バーベキューはなくても、大いに満足しました。

2008年4月6日日曜日

ハンター邸

神戸の見所はなんと言っても異人館。このハンター邸も昔は異人館通りにあったのですが、重要文化財として1964年王子動物園に移築されました。
本来なら北野坂の坂道を行き交う人を想いながら、眺めるのが良いのでしょうが、今の場所も悪くないようです。

というのは、動物園だけあって、周りは子供と家族連ればかり。西洋建築に興味を示す人はほとんどおらず、観光客の多い異人館通りよりもはるかに静かに雰囲気を楽しめます。

今日は快晴。六甲山を背景にたたずむ姿はやはり神戸らしい味があります。