2010年5月30日日曜日

法輪寺 5月

平城の昔を偲ぶ・・・奈良は今、遷都1300年祭で賑わっています。
再建された大極殿のある平城京跡や市内の混雑ぶりは大変なものです。
しかし人ごみの嫌いな僕は、そんな中心部を避け、静かな「山里の寺院」を求めて斑鳩へやってきました。

JR法隆寺駅から田舎道を歩くこと20分。
田園風景のなかに浮かぶ三重の塔を発見。法輪寺です。
5月の若葉に埋もれると、地味なはずの黒っぽい建物がその存在感を増すから不思議です。
そして手前の田んぼには一面に広がる紫色・・・懐かしいれんげの花です。
子供の頃、男の子はその草原を走り、女の子は花で紫の首飾りを作ったのを覚えているのは僕だけではないでしょう。

僕たちにとっての単なる思い出が、ここ斑鳩の里では、平城の昔から続いている現実の風景なのかもしれません。

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