2013年1月27日日曜日

立ちポーズ

この日、絵画教室の先生は急な怪我でお休みでした。
でもそれを知らないモデルさんはいつもの通り登場。
急遽、生徒達だけでポーズを決めることになりました。

当然、意見がまとまるはずもなく、結局「お好きなポーズで」ということになり、描いたのがこのスケッチ。

しかし「お好きな」ということは、モデルさんにとっては、「楽な」ポーズということであって、まったく揺るがないその姿は実に自然で、しなやか。

なんとなく伝わるのでしょう。鉛筆の動きもいつになく自然で、滑らかに・・・まあまあの出来栄えとなりました。

2013年1月20日日曜日

白いブラウス

「エジプト」「ハワイ」「スイス」など、このブログで何度となく取り上げた民族衣装には華やかで、エキゾチックな雰囲気があります。

でも、実は衣装の基本は「白」だとか・・・。
そう、今日のテーマは「白いブラウス」。


2013年1月13日日曜日

黄色のベレー帽

先日、フェルメール「青いターバンの少女」(真珠の耳飾りの少女)の実物を見てきました。

憧れの一枚だけあって、絵の前に立つと、視線が引き寄せられて動けません。その魅力のわけを探そうと、いくら凝視しても見飽きない、そんな魅力的な絵でした。
あんな絵が描けたら素晴らしいですね。

さて、そんなわけで僕も人物画にチャレンジ。
同じように、やや首をひねってこちらを見つめるポーズ。
理知的で健康的で・・・なかなかいい表情をしてくれますが、あのちょっと謎めいた、何か言いたげな魅惑的な口元はありません。
えっ、それはモデルの問題ではなく描き手の問題だって?

2013年1月6日日曜日

ソウル出発


ソウルに来るときは空港からバスを利用しました。降車場から数分でホテルまでたどり着けるからです。何しろ言葉もわからない初めての都市。乗り換えを極力避けたいのは人情というものです。

でもまる一日歩き回ると、少し度胸がつき、帰りは鉄道を利用してみることにしました。
ホテルからタクシーでソウル駅へ、そしてとても快適だという噂の超高速鉄道で空港に行こうというわけです。

さてタクシーを降りると、駅の隣にドーム屋根、煉瓦造りと横ストライプという、東京駅によく似たクラシカルな建物があります。実はこれ、「旧ソウル駅舎」。ガイドブックの扱いはぞんざいで観光の対象にはなっていないようですが、僕の創作意欲を刺激するには十分すぎる建物です。(ちなみに設計は辰野金吾ではありません)
帰国までの許された時間を費やし、なんとか完成。
これがソウルでの最後のスケッチとなりました。

賑やかなソウル中心部では韓国の豊かさと国家の権威を感じた僕ですが、このソウル駅の周りには路上生活者がちらほらと見られます。
実はこのスケッチを描き始めたら、そのうちの一人が僕のところに来て「○○○・・・?□□□!」
何を言っているかさっぱりわかりませんが、雰囲気的には
「お前は絵が好きか?これは昔のソウル駅だ!」と言っているよう。
完成するとまた寄ってきて、にこっと笑って「△△△・・・」。
たぶん「お前、なかなかやるな。また来いよ・・・」とでも言っているのでしょうか。

わずか2日の旅でしたが、韓国(の人)がすっかり好きになりました。
お隣に中国という怖い国があることを考えても、この国とは仲良くすべきだと確信しました。