2013年5月26日日曜日

相楽園


今日の最高気温は28度。
でも木陰に入るとさわやかな風が吹き抜けるのは、まだ5月だから。
神戸相楽園の庭園は一面の黄緑色。いつもはちょっと青緑色の松葉までが若葉の色をしています。
きらめく太陽を反射した若葉がさわやかに見えるのは、濃い影が黒く葉っぱを切り取るから。
えっ、当たり前?
そんなことはありません。
春の影は柔らかく、ぼんやりとしています。
夏の影は白く、地面に焼きつけられたようです。
秋には影はありません。赤や黄色の葉が影を消してしまいます。
冬の影は青く、地面に溶け込むようです。

影が美しく「黒く」沈むのはこの季節だけなのです。
だから、いつもは使わない黒の絵の具を少しだけ混ぜてみました。
五月晴れの相楽園、あなたも行ってみてください。

2013年5月19日日曜日

伏見の酒蔵

有名な伏見の酒蔵。
ここを訪れるのは実は3度目。何故今までここをスケッチしなかったかというと、うまい日本酒や地ビールを飲ませる店がいっぱいあって、あれも、これもと銘酒を飲み比べるうちに、だんだんスケッチなんかどうでもよくなってしまう・・・という次第。

だからこの日は、覚悟を決めて・・・でもその前にビールを一杯だけなら・・・と、ちょっとだけ意思がふらつきましたが、それでも、ご覧のように何とか完成。

僕と同じようにスケッチと酒が趣味という方へ。
伏見を訪れるときは先にスケッチを済ませてから、飲むことをお勧めします。

2013年5月12日日曜日

上賀茂 社屋町


京都上賀茂神社の近くに、重要伝統的建造物群保存地区があります。
社屋町とは神社の神官達が住んでいた屋敷群です。
それほど広くはありませんが、小川に沿ってクリーム色の土塀、木立、瓦屋根が並ぶ様はさすが都の品格と思わせます。
そして京都の良いところは背景に必ず程よい大きさの山並みがあること。
建設業会にはあまり評判の良くない京の「景観条例」ですが、「山の見え方」まで制限するのもわかる気がします。







2013年5月5日日曜日

出石の達磨さん

ゴールデンウィーク後半が始まりました。
先週、「龍野」にちょっとがっかりしたので、今週は「そば」で有名な「出石(いずし)」に出かけました。
もちろん龍野にはない「重要伝統的建造物郡保存地区」のお墨付きも確認済みです。

しかし、結局、結論を言うとここも、いまひとつ・・・。
まるで「出石そば」を売ることだけが目的の町のようでしらけます。
「重要伝統的建造物郡」も最近は基準がちょっと甘くなった気がします。

それでも、おやっと思うシーンがいくつかあります。これはそのうちのひとつ、願成寺。
建物の古びた存在感はもちろんですが、ご覧のように門を守る2体の木彫の達磨がなんともユニーク。
えっ、小さくて見えない?
いいんです。そういう方は、まったくの偶然ですが僕と同じように達磨の面白さに目をつけた最近発行された但馬銀行のポスターをご覧ください。
若い女性がしゃがみこんで木彫の達磨さんと見つめあう、とてもほほえましいポスターです。

街自慢は「そば」だけじゃない。