2013年11月24日日曜日

サン・ジェレミア教会


フィレンツェからユーロスターに乗りヴェネツィアへ。
車窓に流れるのは延々と続くのどかな田園風景。
旅の達人なら、押し寄せる眠気を気にせず、そのまま白昼夢を楽しむのでしょうが、僕はまだまだ初心者。
駅名を告げるアナウンスにびくびくしつつ、緊張しているとどうやら、目的地に到着です。
この日予約したホテルは、ヴェネツィア本島ではなく、手前の駅メストレ。
チェックインを済ませ、再び列車に乗り、サンタルチア駅に到着したのは午後3時過ぎ。

残り時間を気にしつつ、地図を片手にまずはサン・ジェレミア教会の広場へ。
太陽は西に傾いているとは言え、猛烈な熱波はひるむことを知りません。
たまらず長く伸びた建物の影に避難し、スケッチブックを取り出します。

すっかり癖になってしまいました。
CAFEでビールを飲みながら絵を描くという至福の時・・・。

2013年11月17日日曜日

サンタ・トリニタ橋


アルノ川にかかる一番有名な橋「ポンテ・ヴェッキオ」。
みやげ物の店が張り付いているためか、観光客がひしめいていますが、橋としての気品はお隣の「サンタ・トリニタ橋」のほうが上。
その事実を証明しようと、スケッチブックを取り出しましたが、あいにく日差しを避ける影はなし。
しかも強烈な夕陽が正面から、水平に僕の目を射抜きます。
帽子などまったく役に立たず、あまりのまぶしさにこの日は退散することに。

翌日の早朝。
今度は朝陽のサンタ・トリニタ橋にチャレンジです。
朝の光に白い熱波はありません。
すがすがしい直射日光は空の青を奪って、建物をオレンジ色に染め、水面を金色に照らします。

この美しい光景を目に焼付け、昼一番の列車でベニスへ。

2013年11月4日月曜日

ヴェッキオ宮

真夏のローマとフィレンツェを歩くと感じます。
なんて空が青いんだ!
日本の夏のようにやや白んだ水色の空ではありません。
コバルトブルーの絵の具を空一面にぶちまけたように「青い」のです。

灼熱の太陽は褐色のはずのヴェッキオ宮を白く照らし、青空は深く、濃く、鮮やかに輝きます。
Cafeのテントの隙間から偶然、見上げたこの構図。
フィレンツェの夏を教えてくれました。