2014年11月16日日曜日

ウィーンからプラハへ その6


いかにオプティミストの僕とは言え、外国で財布を落とすという致命的な失敗を犯すと、またなにかトラブルが起きるのではという不安が頭をよぎります。

プラハの地下鉄の駅に着いたのは夜の9時半。ホテルまで歩いて5,6分のはず。
「今日は無事終わった・・・。」と安心しかけたのは、やはり早計でした。
中世の街並みがそのまま残るこの町は道に東西南北という観念がまったくありません。
足早にホテルに急ぐのですが、おかしな角度でつながる迷路がどこまでも続き、歩けど歩けどホテルは現れません。
伝えてあるチェックイン予定時刻はとっくに過ぎ、予約を取り消されていたらどうしようなどと心配してしまいます。
たまらず目の前にあったホテルのボーイさんに必死で相談し、やっと現在位置がわかる始末。
ホテルにたどり着いたのは11時前。真っ暗なロビーにともるフロントの明かりと出迎えてくれたお嬢さんの笑顔にほっと一息。
チェックイン時にクレジットカードをなくしたことを伝えましたが「ノープロブレム」とのこと。
こうして長かった一日が終了。

翌日早朝。
朝食前に描いた一枚がこれ。
有名なカレル橋からプラハ城を望むスケッチです。いつもだと余計な建物が画面に入らないように、構図を工夫するのですが、この街ではそんな心配は不要です。
なぜなら周囲360度、どこを見てもこんな風景ばかりだからです。
当然建物はどれも昔のまま。
自然の風景を切り取るような高層建築はありません。
しかもこの日の空は暗く、雲も怪しげで幻想的。真夏だというのに震えるほどの寒さ・・・。
本当に中世にやってきたかのような錯覚を覚えます。

なんと素敵な町なんだろう。
気に入いりました。