2017年6月4日日曜日

船大工の町 宿根木 その4

  薄暗い路地を抜け、町の外れ、海辺の近くでやっと視界の開ける場所を見つけました。この敷地なら、たっぷりと光を取り入れた家が出来るはずと思いきや、やはり窓はほとんど無く、外壁は相変わらず分厚い板で覆われています。
  何故でしょうか?答えは地元の方が教えてくれました。江戸時代、この町は先に触れた「西回り航路」の恩恵を受け裕福な家が多かったそうです。奉行は少しでも多く税金を取ろうと窓の大きさに比例して徴収しました。だから家の広さと高さは限界まで大きくする一方で、窓は極力小さくするようになったそうです。