2018年9月23日日曜日

海外スケッチ旅行にでかけよう ドイツ編 その12 デザインを競う建物達 マルクト広場


 ローテンブルクの中心はこのマルクト広場。この日も学生達のコンサートで賑わっていました。演奏が終って人がいなくなると気になるのが広場の建物。急こう配の屋根はこの町の特徴ですが、通常は狭い路地をはさんで建っているので、このように5軒の建築のファサードデザインが同時に視界に入ることはありません。
 よく見ると屋根の形、外壁の色、窓周りのディテールなどどれもが特徴的で、まるで個性を競いあっているかのようです。それが広場を意識した所有者の自己顕示欲のせいなのか、町の住民たちのサービス精神のなせる業なのかはわかりません。でもこんな工夫の一つ一つにこの町の人気の秘密がある気がしてなりません。


2018年9月9日日曜日

海外スケッチ旅行にでかけよう ドイツ編 その11 ローテンブルクの城壁


 ローテンブルクは城塞都市。当然周囲は堅牢な壁でぐるりと守られているので、中から自分の街を見ることはできません・・・と思っていたのですがさにあらず。地図でこの町の城壁ラインを見ると一直線ではなく入隅と出隅が交互に組み合わさる形状をしているため、城壁の内側から自分の城の外壁を監視できるのです。なので銃眼の一つを覗くとこの通り、町の城壁を登ろうとする敵は・・・この銃眼から狙い撃ち!きっと敵は退散を余儀なくされるでありましょう。
 実はこの銃眼前のスペースも観光客の人気カメラスポット。彼らの視線を気にしつつも、城を守るかつての兵士の気になって描いた一枚です。