スケッチ旅行に欠かせないもの・・・それは雨合羽。単に観光するのなら雨の日は
傘をさせばいい、でも絵を描こうと思えば画帳とペンの両手が自由にならないとだめ・・・だから雨合羽は必需品なのです。
この日、最初のスケッチを終えた後でまたまた雨が降り出しました。次の目的地ラインシュタイン城まで約2km。タクシーなどこの田舎町で捕まるはずもなし。とにかく雨合羽を着込んで歩き始めました。30分ほどで城の麓(ふもと)にたどり着いたものの、やはり頂に屹立 する姿は雨に邪魔されて描けません。やむを得ず城への山道を上ります。山の中腹、頭上に覆いかぶさる梢の緑が切れたとき、絶妙の構図で城が現れました。雨合羽のおかげで絵を描くのに支障なし、いく分雨脚が鈍ってきたせいか茂る樹木が画帳に落ちる雫の大半を防いでくれています。チャンス!とばかりにまたまた大急ぎで描いたのがこのスケッチです。山の地肌がそのまま立ち上がったような厳めしい古城とそれを包み込む深い森。まるで童話の一シーンを見ているようでした。
少しだけ幸せな気分に浸ったものの雨には勝てず。結局この日の成果は2枚だけ。はたして充実したスケッチ旅行になるのでしょうか・・・不安をかかえつつ次回へ。
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2018年4月30日月曜日
2018年4月15日日曜日
海外スケッチ旅行にでかけよう ドイツ編 その1ライヒェンシュタイン城
そこで今回は原則同じホテルに3連泊してそこを本拠地に移動することに。ホテル到着日と出発日が雑事でつぶれても中2日はスケッチに充てられるからです。そして季節は暑くなる直前の7月初旬にしました。これで今回は安心完璧なスケッチ旅行間違いなし!?
さて初日。フランクフルト空港に夜到着し、そのままマインツに移動。ここで3連泊します。狙いは世界遺産ライン川沿いの古城スケッチです。普通の観光客ならば当然ラインクルーズでゆったり白ワインをいただきながらお城を眺めるのですが、絵を描くために来た僕にはそんな優雅な時間はありません。列車でまっすぐトレヒティングスハウゼンへ向かい、急ぎ足で丘の上のライヒェンシュタイン城を目指します。
本当は下の道からまず丘の上にそびえる城の勇姿をスケッチしたかったのですが、この日はあいにくの雨。濡れずに描ける場所が見当たりません。とりあえず城内で雨濡れずに描けるいい構図を探すのですが、やはりそんな都合のいい場所はありません。あせってあちこちうろつくこと2時間。やっと空が明るくなってきた頃、すばやく描いたのがこの一枚。ライン川と城塔のマッチングはさすがに世界遺産。悪天候のせいで空も川もグレーっぽく沈んで見えますが、中世の城には実はふさわしいのかもしれません。
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