2011年8月28日日曜日

海とヨット

生まれて初めて、ヨットのクルージングを経験しました。
もっとも操船は全て船長任せ・・・僕は気楽に甲板に座っているだけ。
本来の「男らしい」マリンスポーツとは程遠かったのですが、おかげで真夏の海と爽快な向かい風を十二分に楽しむことが出来ました。

翌日の早朝。
港から淡路島の山並が朝もやの中にうっすらと浮かび上がります。ふだん不健康な朝を迎えている僕にとって、見たこともない感動的な光景でした。
よく見ると、気の早い仲間のヨットがはや、出航の準備をしています。
どうやら台風が近づいているようです。

というわけで、僕らの船も早々に出航。
帰りは神戸の街を海から眺めながらのクルージング。いつも見ているはずの神戸なのに、次から次へと見慣れぬ風景が現れます。
貴重な経験をさせてくれた船長に感謝!

2011年8月21日日曜日

夏、神戸、坂道

今日は8月16日。
「神戸の夏」を描こうと早起きをして山の手に向かいました。
ちょうど阪急電車の線路を越える頃、振り返るとこの景色がありました。

空を薄く覆った雲のせいなのか、お盆を過ぎた暦のせいなのか、ぎらつく太陽が街に向けて放つ光線はやや欲求不満気味です。
つい先日までの強烈な光と影のコントラストはありません。
乱反射で照らされた明るい町並みが坂道に沿ってはるか海岸まで広がっています。

神戸の魅力は海と山と坂道と・・・特に立派な建物など無くとも眼下に広がる光景はそれを十分に証明しているようです。
ただ、視線の先にある工場群と巨大な赤い橋が本当の水平線を隠しているのが残念でなりません。

2011年8月14日日曜日

旧篠山裁判所(篠山市立歴史美術館)

武家屋敷も商家も個人の住宅。
江戸時代の人々の生活を想像できるのがその魅力でした。
一方この建物は明治になって旧篠山藩庁を改造して造られた裁判所。
魅力は文明開化に向けた明治政府の「威厳」でしょうか。
外観はご覧のとおり和風ですが、内部は完全に洋風。
保存されている法廷のインテリアは簡素でありながら重厚・・・当時の雰囲気がよく伝わってきます。
今は美術館として公開されているので誰でも中を見ることができます。
あなたも、その「被告席」で過去を想像してみてはいかがでしょう?

2011年8月7日日曜日

河原町商家群その2

河原町商家群は重要伝統的建造物群保存地区として2004年に認定されています。
「妻入りの軒先が規則正しく繰り返され江戸時代の町並みを見事に残している」のが評価されたようですが、当然すべてがその原則通りではありません。
このスケッチにも中央に一軒だけ平入の家があります。明治以降の城下町動乱期の中で、へそ曲がりの主人が建て替えたのに違いありません。
そしてその手前の民家のように実に奇抜なデザインの家も登場します。
本来シンプルなうだつを仰々しい2層の小屋根で飾り、その壁は手首をたらしたような奇妙なカーブを描き、軒の両脇を挟み込んでいます。
この変形うだつの意匠はこの家だけのオリジナルかと思いましたが、街を歩くうち、他にも似たような事例を発見しました。
個人的な趣味を超えたボキャブラリーが存在するようです。
いったいいつから、誰が造り始めたのか・・・この問いの答えをご存知の方、是非お知らせください。