河原町商家群は重要伝統的建造物群保存地区として2004年に認定されています。
「妻入りの軒先が規則正しく繰り返され江戸時代の町並みを見事に残している」のが評価されたようですが、当然すべてがその原則通りではありません。
このスケッチにも中央に一軒だけ平入の家があります。明治以降の城下町動乱期の中で、へそ曲がりの主人が建て替えたのに違いありません。
そしてその手前の民家のように実に奇抜なデザインの家も登場します。
本来シンプルなうだつを仰々しい2層の小屋根で飾り、その壁は手首をたらしたような奇妙なカーブを描き、軒の両脇を挟み込んでいます。
この変形うだつの意匠はこの家だけのオリジナルかと思いましたが、街を歩くうち、他にも似たような事例を発見しました。
個人的な趣味を超えたボキャブラリーが存在するようです。
いったいいつから、誰が造り始めたのか・・・この問いの答えをご存知の方、是非お知らせください。
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