2011年7月31日日曜日

河原町商家群

大名屋敷も侍屋敷も共通しているのは、通りに対して閉鎖的なこと。
土塀、板塀などの違いはあっても通りから中をうかがうことはできません。
前回、前々回と内部の坪庭や屋根の形をテーマにしたのは、そんな閉鎖性にやや物足りなさを覚えたからかもしれません。
その点、同じ城下町にありながら商家の町並みには、人々の生活が現れます。
この川原町商家群もその例にもれません。
武家が茅葺の屋根だったのにこちらは全て瓦屋根、ほとんどが妻入りの形式に統一され、その豊かさが推測されます。
格子戸、なまこ壁、道に出した植木、屋根つきの伝言板など、庶民の生活を語ってくれる小物があふれています。
雨がぽつぽつと落ちる中、真ん中の店の赤いのぼりが印象的でした。

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