大正ロマン館の通りを南へ行くと篠山城跡に出ます。
築城の名手であった藤堂高虎によるものだけあって見事なお堀が取り囲んでいます。
ただし現在残っているのはこの大書院だけ。
これも昭和19年に焼け、2000年4月再建されたものです。当時の図面を元に「当時のまま木造で復元された」とあります。
パンフレットにはお城正面の門とこの大書院を映した写真が載せられていましたが、それではこの建物の魅力は伝わりません。
歩き回った末、玄関と反対側、庭の塀越しに見るのが一番だと気がつきました。
足元のぬかるむなか、つま先だって中をのぞく姿勢で屋根と庭を超広角で画面に入れました。よって若干の不自然さはご容赦ください。
見所は大屋根に対しわざと正面をはずした唐破風と庇端部を入母屋とする珍しい構成です。
だから・・・高く、伸びやかにかつ複雑な、格好の良い屋根が出来たのでしょう。
設計者はもちろんわかりませんが、うらやましいデザイン力です。
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