2011年7月3日日曜日

大正ロマン館

長々と続いた「ハワイ篇」は先週で終わり。
気がつくと日本は五月、新緑のころ。常夏の気候に慣れた肌には空気がまだ冷たく感じます。
そんな頃、以前から訪れたいと思っていた「丹波篠山」に来ました。

篠山は神戸からJRで約一時間。手軽な行楽地で、「牡丹鍋」が有名です。
しかし、じっくりと歩いてみると、戦国、江戸、明治、大正と歴史的にも見ごたえのある遺産がたくさんあることがわかります。
あいにく天気は小雨と曇りの繰り返し・・・建物を描くには難儀でしたが、歴史の街の雰囲気は十分に味わえました。

さて最初は「大正ロマン館」。
櫓(やぐら)を載せた屋根と二重の破風がある玄関の構えがユニークです。
竣工は大正12年(1923年)。設計者はわかりません。
現市庁舎建て替えのときに解体の危機に見舞われたようですが、市民の保存運動のおかげで、観光センターとして生き残ることが出来たようです。

ただその時の改修のせいでしょうか。外観は艶のあるピンク色ですが、木肌が塗りつぶされていて、素材感がまったくなく、少し違和感を覚えます。
建具の明るいグレー色もどうも建物のイメージに合いません。
おそらく建設当初の資料が残っていなかったからでしょう。
でも・・・ちょっと残念です。

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