ドイツのスケッチ旅行はちょっとお休み。期待していた方ごめんなさい。今日は久しぶりに人物画をご覧ください。
女性のモデルさんの場合、普通は膝を揃えた、お行儀のよいありきたりのポーズになりがちです。でも今回はちょっと大胆に、足を開いたポーズを取ってくれました。おかげで画面収まりの良い、面白い構図になりました。
「優しい」絵を志す画家としては、背景もなるべく明るくするのが直截的でわかりやすいのですが、今日のモデルさんの魅力は色白肌と真っ白なサマーセーター。バックを明るくするとせっかくの「白」のイメージが沈んでしまいます。なので今日のバックはかなり暗めに・・・具体的には背景を描く鉛筆の種類を変えます。いつもはHからFの硬めの鉛筆を使うのですが今回はHBを主体として描くことに。そしてその上に重ねる絵の具は、落ち着きのある褐色系ではなく「白」の清潔感を際立たせるプルシャンブルーを使いました。ハイライトとバックの濃さのバランスに合わせて、人物の影の部分もちょっと濃いめに色を入れ・・・完成!
さて、狙い通りさわやかな美人画になったでしょうか。