2007年11月25日日曜日

東寺 大師堂


東寺の五重塔はその巨大さに感激しましたが、この大師堂は空海の住居だったこともあって、非常に小ぶりな落ち着いた建物です。当時の僧の生活を推測するのにとても貴重な遺構だそうです。(もちろん国宝)

国宝であっても、スケッチするには僕なりの価値観があります。

一番面白かったのは屋根でしょうか。桧皮葺で親しみやすい材料を使いながらも、複雑な入り組んだ構成で、破風の見え方がかっこよい。
「お寺」の重苦しさのない、気持ちの良い建物でした。

2007年11月18日日曜日

落葉

ここは以前にも描いた、僕のお気に入りの散歩コース石屋川公園です。

秋晴れと呼ぶにはあまりにも暑い日でした。

ひんやりとした木陰が肌に気持ちよく、小川の水音が耳に心地よい、散歩にはもってこいの気候です。

岩に腰をおろし、水面を眺めると、周りの樹はまだまだ緑色なのに、鮮やかな赤色をした、少し気の早い落葉が何枚も浮いています。
まもなく紅葉の季節です。

2007年11月11日日曜日

ふるさとの風景


岐阜は僕の故郷です。
先日同窓会があり、久々に長良川にやってきました。背後の山は金華山。そして山頂にぽつんと見えるのは織田信長が居城にしたあの稲葉山城(岐阜城)です。

岸辺に腰をおろして、眺めていると、ちょうど釣り船で漁師さんたちが、投網を使うところでした。
水音以外なにも聞こえない静かな時間・・・。子供の頃は何も感じなかったこの風景が今はなぜか感動的でさえあります。

城はコンクリートによる再建で、文化財的な価値はなく、長良川も清流とは言い難い。
それでも、やはり「ふるさとの風景」は格別です。

2007年11月4日日曜日

東寺 五重塔

日本の文化を味わう、 本願寺に続く京都シリーズ(?)、今日は東寺です。まずは有名な国宝 五重塔。新幹線から良く見えるので、皆さんご存知でしょう。江戸時代初期の再建ながら国宝です。


日本最大の五重塔と言われるだけあって、その大きさと迫力に圧倒されます。
もう秋とは言え、この日は快晴。しかも時間は正午。太陽を背に逆光に輝く五重塔はひたすら、大きく、シルエットが僕の目に焼きつきました。

大きく見えるのは、塔の逓減率(上層にいくほど小さくなる割合)が小さいのと、装飾が控えめで男性的な表現だからでしょう。

池の水も緑もさわやかな秋晴れの東寺でした。