2012年4月29日日曜日

富田林の町並み その3

普通、商家の町並は高さを合わせた二階建ての建物が並びます。
揃えた軒先が美しい日本の町並みを演出するわけです。
しかし画面の中央にある建物は少し風変わり。
木造の3階建てで、この一軒だけが妻入りなので、
当然他の家と軒は揃うはずもありません。
しかもよく見ると小屋根は垂木を一本づつ斜め部材で支えるという、
伝統的な工法には無いユニークなディテールを採用しています。

由緒有る町並みを乱すこの異端児に、
文化的には「許しがたい!」と思う一方で、
画一的なルールを嫌い、ユニークな技術で存在感を示すこの建物は、
天邪鬼(あまのじゃく)の僕好みでもあります。
面白くて、絵になる・・・それで十分ではないですか。