実を言えば、僕は海外旅行の経験があまりありません。その数少ない体験も大抵は旅行社や仕事の都合で行先が段取りされているものばかり。
そこで気ままなスケッチ旅行を求めて、初めての海外一人旅に出かけました。
行先は晩秋のソウル。初日は夜到着で何もできず、三日目は午前中に市内を出発と、自由に動けるのは実質一日しかない、忙しい旅となりました。
不安だらけの初日は、ハングル文字のオンパレードに悩まされながら、なんとかホテルにたどり着き、そして二日目の早朝、張り切って一人歩きを開始しました。
今回のスケッチはとにかく時間を優先。
歩きながら小さなスケッチ帳に「おっ」と思った風景を気軽に書き留めることにしました。
まずはソウルで一番広い道路「世宗大路」を北へ。
肌を刺すような寒気の中、現代的なビルが建ち並ぶ道路の正面に、霞の中から現れたのがこの「景福宮」。
現代都市ソウルにある歴史の威厳。
背景の山がこの街の存在を語っているようです。