2013年8月25日日曜日

ローマ サンタ・マリア・デル・アンジェリ教会

さて、共和国広場をスケッチしたあとは、広場に面するサンタ・マリア・デル・アンジェリ教会へ。
当然、「入場券ブース」などという無粋なものは無く、入り口前に立つおじさんに直接入場料を渡して入ります。

この教会はガイドブックのお勧め度は星二つ。だからたいしたことがないとわかれば、すぐ次の建物に行こうと思っていました。
ところが一歩足を踏み入れた瞬間、その壮大な宗教空間に圧倒されてしまい、スケッチブックを取り出さずにはいられませんでした。

壮麗さの秘密は、まず内部空間の巨大さ、次に柱と壁の重々しい装飾、そして対照的に軽やかに浮かび上がる白い天井です。

ペンを走らせながらも心地よい静けさに、時間を忘れ、気がつくと1時間が経過していました。
いかん・・・今日中にあと4つ見なければ。

2013年8月12日月曜日

富士の見える車山





学生時代に夏合宿で車山を訪れた数年後、今度は社会人として、全く同じ場所を訪れることになりました。
会社の先輩方々を前に「もう行った」とも言えず神妙に「楽しみにしています」と答えたはず・・・です。

その日は、年に1度あるかないかの快晴。
「もう見た」はずの車山でしたが、はるか向こうに、以前は見えなかった富士山がくっきりと見えています。

思わずスケッチを始めたのはいいのですが、夢中になって、集合時間をおくれてしまいました。
皆の白い目線がとっても気になったのですが、時すでに遅し。

社会人として、大いに反省することになった思い出の一枚でした。


2013年8月4日日曜日

真夏の車山


今から40年前。
今日と同じように暑~い夏。そして僕の青春真っ盛りのころ。
名古屋で大学生をしていた僕にとって、夏の大イベントは美術部の合宿でした。
アルバイトで稼いだお金を、ちょっとリッチに使ってスケッチ旅行をしたものです。

とは言っても、憧れの京都や奈良は、予算不足。
かくして毎年、本来は冬のスキー客を当てにした民宿を格安で夏に借りるという、軟弱な美術部員が差配するツア-のおかげで、学生達が若くて熱い、そしてかなり軽薄な美術談義を避暑地で交わすことができたのです。

さてこの「車山」。有名な霧が峰の最高峰で標高1925mあります。
当時はそんなこともほとんど興味がなく、仲間に誘われるままに頂上へ上りました。
そしたら、

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それまで「山」と言えば標高338mの岐阜の金華山しか知らなかった純真な僕にとってはまさに未知の風景でした。