ドイツスケッチ旅行も終盤。ローテンブルクに 3 泊した後、ニュルンベルクを経由して
アウグスブルクに向かいました。この日、残念ながらニュルンベルクでは人混みとこれといって描きた
いと思った建物がなかったせいで、何度か画帳を開けかけたものの結局観光だけ。
でもスケッチ旅行に来たからには、移動だけで一日を費
やすわけには行きません。なんとか今日中に一枚をとアウグスブルクのホテルに荷物だけ預けるとすぐに市中に飛び出しました。
目的は有名なルネサ
ンス建築「アウグスブルク市庁舎」。幸いその広場は、日も暮れかけた時間のせいか、
観光客もまばら。この日初めて迷うことなくスケッチを始めることができました。画面の右側が市庁舎。外観デザインの特徴は左右対称の威厳ある構えでありながら、階高
の高い 4 階部の窓飾りを強調するルネサンスらしいデザイン。そしてこの階の内部が有
名な「黄金の間」になっています。機能と意匠がマッチした近代建築顔負けの設計です。そし
て左側が「ペルラッハの塔」。たまねぎ型の屋根形状は市庁舎と共通のモチーフ。両者の色
も形も高さのバランスも市民広場のシンボルににふさわしい調和の取れたデザインです。
残念だったのはガイドブックに「必見」とある華麗な黄金の間とペルラッハの塔から見下
ろす町の絶景を堪能する時間が取れなかったこと。でもこれは描くこと自体に時間を取られてしまうスケッチ旅行の宿命です。割り切りが肝心と言い聞かせて家路につきました。
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2018年10月30日火曜日
2018年10月21日日曜日
海外スケッチ旅行にでかけよう ドイツ編 その13 ローテンブルクの二重橋
ローテンブルクに到着して2日目の夜、城壁の外に古い2重橋があることを知りました。
橋のある風景にこだわりのある僕としては見過ごすことはできません。翌日ホテルの人に道順を尋ねさっそく現地を訪れました。地図を見たときは城壁を大廻りしなければならないかと思っていたのですが、実はこの橋の近くに町の出口があり、そこを抜けると案外あっさりたどり着くことができました。
きっと森を切り開いて作ったのでしょう、シンプルだけど存在感たっぷりの二重橋です。建造されたのは14世紀だけあって、重なるアーチも長年の土砂に埋もれそう。でも当時はこの橋を渡って多くの商人がヴュルツブルクからローテンブルクへ、さらにアウグスブルクへの交易に向かったとか。そんな歴史ある橋とローテンブルクの美しい町並みを重ねるとこんな素敵な構図が出来上がります。
涼風に揺れる草原でこの風景を心ゆくまでケッチできるしあわせに感謝です!
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