2007年7月4日水曜日

西表島

就職を間近に控えた、1981年3月初旬、友人と沖縄に出かけました。
社会人になったら自由な時間がなくなるという脅迫観念から、なるべく遠くへ旅行しようと思い、ここ西表島までやってきました。
当時「日本最後の秘境」と呼ばれていたせいか、ハブ対マングースの決闘を見せられたり、「ハブが多いので決して藪に近づいてはいけません」というガイドの忠告を耳にしたりすると、徐々に「秘境」の雰囲気に浸り、それなりに緊張して、歩いた事を覚えています。

この絵は確か、船着場の近くだったと思います。
原生林の合間を流れる川の豪快な水しぶきに魅かれてスケッチをしました。
熱帯雨林特有の、水蒸気が漂う、蒸し暑い空気が今でも忘れられません。

しかし、この絵が僕にとって印象深いのは、西表島の「秘境度」ではありません。
学生時代の終わりを象徴する思い出深いスケッチだからです。
「あり余る時間を好きに使う自由」・・・これが「学生時代」そのものだった気がします。

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