そのせいか、青春時代を過ごしたはずの僕もこの街に「海のロマン」を感じたことはまったくなく、ただただ広い道路が自慢でありました。
今住んでいる神戸が起伏に富んでいて、街のどこからでも海が臨めるのと比べると対照的です。
そんな名古屋の港町としての機能を果たしたのが運河と水門でした。
この中川運河水門は堀川と運河の水位の違いを2つの門を開け閉めして船を通した貴重な施設です。
現在は使用されておらず、門の間のスペースは公園になっています。
完成は昭和5年。凝った意匠の外観はかなり痛みが激しく、時代の変遷を感じさせます。
名古屋港は貿易額が8年連続日本一だとか。
今は使われていなくとも、港町のシンボルとしてこれからも大切にしてほしいものです。