大覚寺から西へ歩いて20分ほどでここ、「嵯峨鳥居本(とりいもと)伝統的建造物群保存地区」に来ます。
もっとも大半の観光客は町の中ほどにある「念仏寺」がお目当て。
8000体といわれる石仏が有名ですが、建物はこれといって特徴のあるものはありません。
しかも立て札にはなんと「撮影禁止。質問禁止。調査禁止。」とあります。これで拝観料500円とは・・・。
さて気を取り直して町並みを散策。
街の両側を山並みが包み、陽の光を木の葉で拡散してしまうからでしょうか。
あるいは民家の深い軒が道に濃い影落とすせいでしょうか。
目に映る色調は淡く優しく、触れる空気はひんやりとして、心地よいのです。
こんな落ち着いた佇まいの中、目がゆくのは薄明かりのちょうちんと赤い傘。
これぞまさに大和(やまと)色の風景。
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