さらに坂道を下って町外れまできました。
振り返ると、やはり赤く染まった町並が見えますが・・・さて皆さん、もうひとつの特徴にお気づきでしょうか。
普通、日本の歴史的な町並みでは道に対して切り妻屋根の軒方向から入る「平入り」、妻側から入る「妻入り」どちらかで統一されています。
全国的には「平入り」が圧倒的に多く、「妻入り」はこのブログで取り上げた篠山市河原町の商家群など少数派です。
この街はご覧のようにまったくの「ごちゃ混ぜ」。
京の町屋のような軒を揃えた美しさはありません。
しかし考えてみれば、この街の蛇行する山道の起伏に合わせて軒を揃えてもきっとその苦労は僕らの視界に入りません。
むしろ、「変化」させるほうが面白い・・・などと昔の人が思ったのかどうか、
でもこれもまた、歴史の知恵なのかもしれません。