2012年2月5日日曜日

吹屋の町並み

小学校の坂道を下ると、
お目当ての「吹屋伝統的建造物群保存地区」の町並みが現れます。
目を惹くのは街の「赤」。
屋根は赤い石州瓦。
格子戸や板壁はすべてべんがら色に塗られています。
街を「赤」で染めるなど、現代人の感覚ではなかなか勇気がいります。
でも、すべてが自然の素材だからでしょうか、単純な赤色はどこにもなく、黄色味を帯びたもの、ピンクに近いもの、あるいは枯れた木の肌となじんだ赤茶色など、とても複雑な表情をしています。
山あいの小さな鉱山の街は、「赤色」がその歴史を語ります。