2012年3月11日日曜日

高梁市 商家資料館(池上邸)

民家、城、寺、武家屋敷とスケッチしたあと、最後に城下町に無くてはならないもの、「商家」をスケッチすべくこの「池上邸」にやって来ました。
見事な町並みが続いているように見えますが、実はこの画面の2/3は「池上邸」。
パンフレットによれば、江戸時代、すぐ傍を流れる高梁川の水運を利用して醤油で財を築いたとあります。
先週描いた武家屋敷の折井家は160石。
以前に描いた10石3人扶持の篠山藩安間家と比べれば、はるかに豊かな住宅ですが、この「池上邸」と比べるとやはり見劣りします。
なんといっても敷地は1200㎡、建物面積は500㎡もあるとか。
かつてのこの町の繁栄を象徴しているようです。

さて、一泊二日で備中吹屋から高梁まで駆け巡りましたが、そろそろ引き上げの時間がきました。
正直言うとこの「高梁市」は寂れた町という印象で、商店街はいわゆる「シャッター通り」。観光客が訪れることもほとんど無いようです。
しかし、町の再興に向けた地元の人の熱意は半端ではありません。
この日は「お城祭り 秋の陣」。
地元の子供からお年寄りまで総出で、イベントを開催し、観光客をもてなしているようです。
いつの日か、伝統的な文化が未来の文化として、この街に再び活気を呼び戻してくれることを期待したいと思います。