2012年4月29日日曜日

富田林の町並み その3

普通、商家の町並は高さを合わせた二階建ての建物が並びます。
揃えた軒先が美しい日本の町並みを演出するわけです。
しかし画面の中央にある建物は少し風変わり。
木造の3階建てで、この一軒だけが妻入りなので、
当然他の家と軒は揃うはずもありません。
しかもよく見ると小屋根は垂木を一本づつ斜め部材で支えるという、
伝統的な工法には無いユニークなディテールを採用しています。

由緒有る町並みを乱すこの異端児に、
文化的には「許しがたい!」と思う一方で、
画一的なルールを嫌い、ユニークな技術で存在感を示すこの建物は、
天邪鬼(あまのじゃく)の僕好みでもあります。
面白くて、絵になる・・・それで十分ではないですか。

2012年4月22日日曜日

富田林の町並み その2


「寺内町」と言うからには中心となるお寺があるはず・・・。
それが画面の中ほどにある「興正寺別院」で、パンフレットによれば戦国時代1561年の建立とあります。
似たような意匠の民家が続く町並みの中にあって、ユニークな花頭窓を持つ「鼓楼」と背の高い「鐘楼」が程よいアクセントになっています。

2012年4月15日日曜日

富田林の町並み

関西の古い町並みは京都や奈良だけではありません。
ここは近鉄富田林駅から歩いて5分、「寺内町」の町並みです。

特徴は木の腰壁と白い漆喰のコントラスト。
もちろん虫籠窓(むしこまど)やかまどの煙を外に出す屋根の上の煙だしといった古民家のパーツも揃っています。
見事に保存された町並みはつい最近(平成9年)「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されました。
それほど有名でないためか、訪れる人もごくわずか。
京都のような人ごみを気にすることも無く、ゆっくりと江戸の雰囲気に浸れます。

おすすめです!

2012年4月8日日曜日

桜の季節

やっと桜の季節になりました。
しかし各地に被害をもたらした季節はずれの強風と寒波の中、薄着で我慢したおかげで、すっかり体調を崩し、せっかくの休日に、布団の中で微熱に苦しむはめになりました。
と言うわけで今週はこのブログを休もうかとも思いましたが、せめて昔の桜のスケッチを載せることにします。
場所は明石城。・・・しんどいので、今日は細かなコメントは省略。
皆さんも寒い花見で風邪をひかぬよう、お気をつけください。

2012年4月2日月曜日

上海 黄浦江

2010年10月
早朝の上海、黄浦江のスケッチです。

ご覧のように豪華客船も行き交う大河。
そして対岸には無数のビル群。
まさに現代中国のエネルギーの象徴です。
グーグルマップでこの川幅を調べてみると約600m。
そしてこの川はすぐ先で揚子江に合流し、その部分の川幅は、
なんと20Km・・・。
ちなみに子供の頃、僕が溺れかけた生まれ故郷の大河、長良川の川幅は200mしかありませんでした。

「河」にさえ、圧倒的な中国のスケールの大きさと活気を感じてしまいます。