2013年3月31日日曜日

大手門の桜


桜の季節がやってきました。
どこの桜を観ようか・・・さんざん悩んだあげく、大阪城へ。

ここは大手門をくぐった正面。有名な大阪城の巨大石垣の前に立つ桜の木です。
石の悠久たる存在感を嗤うかのように、軽やかに薄紅の花びらが宙に浮いています。
雲海のようでもあり、雪のようでもあります。

お花見の喧騒をよそに、静かに咲き誇る桜も素敵です。

2013年3月24日日曜日

旧大阪市立博物館


ちょっと風変わりなこの建物。
実は大阪城の隣に建っています。
竣工は昭和6年。設計は「陸軍」となっていて、個人名はわかりません。

大阪城との調和を考え当初は和風の案も考えられたようですが、博物館という機能上「洋風」となり、それならというわけで西洋「中世風」のデザインとなったとか。
それゆえ、内部のデザインもかなり凝っているらしいのですが、残念ながら現在は使われていないため、一般の人は見ることはできません。

せっかくの大阪らしい、この資産。
眠らせずに有効活用して欲しいものです。
橋下市長のお手並み拝見!。

2013年3月17日日曜日

金戒光明寺三重塔

さて小さな柔道家たちに別れを告げ、向かったのは金戒光明寺。
武徳殿から歩くこと約15分。石段を登りきった一番上にそびえるのがこの三重塔です。
大抵の観光ガイドブックには載っていないせいか訪れる人もあまりいませんが、れっきとした重要文化財。
ご覧のように屋根のプロポーションがとても美しい建物です。

スケッチをしている間、見かけた人影はお墓を掃除に来た家族がひと組だけ。
穏やかな春の一日・・・今日のこの「陽気」を当てた週間天気予報によれば、明日はまた冬に逆戻りとのこと。
本当の春はもう少し先のようです。

2013年3月10日日曜日

武徳殿


3月9日土曜日。
寒かった冬もそろそろ終わり。
週間天気予報の「最高気温20℃」を信じて、今年初めて屋外スケッチに出かけました。
行先は平安神宮の隣にある「武徳殿」。
知る人ぞ知る武道の殿堂で、この日は柔道大会が開かれていました。

さて石段に腰掛けスケッチを始めると、どうやらお父さんの応援に来たらしい、小さな女の子が寄ってきます。
僕のスケッチブックを覗き込み、いかにも興味しんしん。
おじちゃんなにかいてるの?
どこからきたの?
どうやってきたの?
となりすわって見よっと。
・・・
しばらくするともうひとり。
あやかちゃん。なにしてるの。
おじちゃんのえ見てるの。
ふーんひとしくんよりじょうずね。
じゃ、あたしこっちにすわって見よ。
おじちゃん、名前は?
おくさんいるの?
こどもはなんさい?
・・・・
すごーい。はやくかけていいな。
でも、おひるまでかかる?
じゃここでおべんとうたべよか。
おじちゃんは、もうたべたの?
・・・
おわった?
じゃ、いぬかける?
わたしのぬいぐるみみたいの。
あそこのからすは?
じどうしゃは?
・・・
じゃ、わたしかいて。あっ、ふたりならんで。

というわけで、二人に似顔絵を描いてあげました。
二人はこの前の柔道大会で1位と2位だったとか。
未来のオリンピック選手がこの武徳殿から誕生するかもしれません。

ばいばい。またね。






2013年3月3日日曜日

伊勢川崎町の並み


この日、長年携わった伊勢での仕事が終わり、ちょっと骨休みの休日を取りました。
この河崎町はすでに何度か訪れていたものの、「多分今日が最後・・・」と思うと名残惜しく、スケッチを残しておくことにしました。

この町の良さは映画のセットのような嘘臭さがなく、日常の生活感があること。
でもそれは逆にいうと、古い商家と新建材をまとった「今風住宅」が混在して、町並みとしては「絵になる」場所がほとんどないということでもあります。
いかに古くても、残念ながら民家1軒では、どうにも絵になり難いのです。
この場所はそんな町並みの中、向こう三軒両隣に商家が並ぶ貴重なポイントです。

折しも夕暮れ。別れを告げるのにふさわしいシーンとなりました。