この日、長年携わった伊勢での仕事が終わり、ちょっと骨休みの休日を取りました。
この河崎町はすでに何度か訪れていたものの、「多分今日が最後・・・」と思うと名残惜しく、スケッチを残しておくことにしました。
この町の良さは映画のセットのような嘘臭さがなく、日常の生活感があること。
でもそれは逆にいうと、古い商家と新建材をまとった「今風住宅」が混在して、町並みとしては「絵になる」場所がほとんどないということでもあります。
いかに古くても、残念ながら民家1軒では、どうにも絵になり難いのです。
この場所はそんな町並みの中、向こう三軒両隣に商家が並ぶ貴重なポイントです。
折しも夕暮れ。別れを告げるのにふさわしいシーンとなりました。