2016年2月7日日曜日

女性の表情を描く その2



 着色完了!。まずは顔のアップを見てみましょう。可愛らしく、女性らしい表情が描けたかなと思っています。(自画自賛!)
 この女性のポイントは第一に目。かなり気を使って描き込みました。中央の黒く濃い瞳と周囲のやや薄い部分そして一点の光。きれいな二重まぶた。ほほの反射光。
 二つ目のポイントは口元。薄めの上唇は濃い目の影でその形を強調、下唇は逆に明るめに、ピンク色を強調しました。
 あまり本人に似せるつもりは無く、魅力的に描くことだけを考えて描いたのですが、実は描き終えたとき、同じ教室の人から「そっくりですね」と言われました。写実を求めるより、特徴を強調するほうが結果的にいい意味で「似る」のかもしれません。
 前回の終了時点から一気に完成時点のポイントを解説しました。一応途中段階も掲載しておきましょう。
 例によって一通り薄く色を塗った段階です。大切なのはここで完成予想イメージをほぼ固めておくことです。
 油絵と違い水彩画は下の色を消すことが出来ません。セーターの柔らかい質感、肌の滑らかな輝きなどは、下の色を生かしつつ、上に鮮やかな色を重ねることでその効果を発揮します。
 でも逆に重ねすぎると、画面から明るさが消えてしまいます。どこまで重ねるのが良いか、これは練習して要領をつかむしかないようです。皆さんもチャレンジしてみて下さい。