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2016年1月24日日曜日

書写山 円教寺大講堂

  
 円教寺はJR姫路駅からバスで30分揺られ、終点からロープウェイで山上駅まで登り、先週描いた摩尼堂まではさらに15分ほど山道を歩くという、言わばかなりの秘境の地。
 そこに漂う秘境の気配に惹かれてさらに森の奥深くへ。林立する杉の枝は網の目のように上空を覆い、葉に遮られた陽光はわずかに足下を照らすのみ。そうして修行僧のように薄暗い山道を辿ることおよそ20分。すると・・・
 突然開ける視界。3つのお堂に囲まれた、不思議な空間。実はこの広場、映画「ラストサムライ」、NHK大河ドラマ「黒田官兵衛」のロケ地として使われました。
 歴史、信仰、人と自然。全てが溶け合うような空間に映画監督も創作意欲を刺激されたのではないでしょうか。かく言う僕も創作意欲を刺激された1人です。真夏の暑さも忘れて、一気に描きあげました。皆さんも時間があれば是非スケッチに訪れてみてください。

2016年1月17日日曜日

書写山 円教寺 摩尼堂


 個展のアンケートで気がついたことがもうひとつありました。風景画のほうが人気があったのは前回お知らせしたとおり。でも同じ風景画でも人気の無いジャンルがあります。さてそれはどんな絵だと思いますか?
 答えは建築だけをアップで描いた絵。僕は仕事柄、ディテールのすばらしい近代建築などはつい建物単体を一生懸命描いてしまいますが、普通の人にとってはそれはとても退屈のよう。同じ建物でも、自然の風景に溶け込んだものでないとどうやら「風景画」として認められないようです。
 というわけで今日取り上げるのは「書写山円教寺の摩尼堂」。2年ほど前にスケッチししました。この摩尼堂、いかにも堂々として古く見えますが、調べると昭和になってからの再建で設計は武田五一(辰野金吾の最初の教え子で京都大学建築学科の初代教授)だそうです。
 でも描きたかったのは摩尼堂ではなくそれを背景にした巨木。季節は5月。若葉の黄緑色がとても鮮やか。その美しさには失礼ながら武田先生の作品もかすんでしまうようです。