円教寺はJR姫路駅からバスで30分揺られ、終点からロープウェイで山上駅まで登り、先週描いた摩尼堂まではさらに15分ほど山道を歩くという、言わばかなりの秘境の地。
そこに漂う秘境の気配に惹かれてさらに森の奥深くへ。林立する杉の枝は網の目のように上空を覆い、葉に遮られた陽光はわずかに足下を照らすのみ。そうして修行僧のように薄暗い山道を辿ることおよそ20分。すると・・・
突然開ける視界。3つのお堂に囲まれた、不思議な空間。実はこの広場、映画「ラストサムライ」、NHK大河ドラマ「黒田官兵衛」のロケ地として使われました。
歴史、信仰、人と自然。全てが溶け合うような空間に映画監督も創作意欲を刺激されたのではないでしょうか。かく言う僕も創作意欲を刺激された1人です。真夏の暑さも忘れて、一気に描きあげました。皆さんも時間があれば是非スケッチに訪れてみてください。