2010年1月3日日曜日

京都府庁旧館

聖アグネス教会から少し西に行ったところに京都府庁があります。
そのうち旧館は明治37年竣工で、県庁、府庁の類で現役使用されている建物としては日本最古のものだそうです。(設計者は地元京都出身の松室重光で、やはり辰野金吾の弟子です)

ご覧のとおり、威厳に満ちた建物ですが、以前に取り上げた兵庫県公館とイメージが似ていますね。
調べてみると、京都府庁は「ネオルネサンス」、兵庫県公館は「ネオバロック」と記されています。
起源は当然ヨーロッパにあり、前者が絶対王政が終わった19世紀前半、後者が列強同士の争いが激しくなった19世紀後半に発展した様式です。
細かな様式の区分はさておき、明治の各政庁が「幕府」という権力から独立した事実に対して、「人間性」を謳って「ルネサンス風」に、「権威と威厳」を謳って「バロック風」に政庁様式を民衆に「誇示」する必要があったのでしょう。
これは、ヨーロッパの近代建築史100年を明治末からのわずか20年で経験してしまったことになります。

今、明治末期の男達の情熱を描いたTVドラマ「坂の上の雲」が話題です。当時の建物にもその熱情が乗り移っている気がしてなりません。

2009年12月27日日曜日

聖ヨハネ教会堂

聖アグネス教会と同じく、この聖ヨハネ教会も明治時代に建てられたものです。

現在は明治村にあり、ユニークな「木造ゴシック」様式が面白くてスケッチをしました。
木陰から覘く二つの尖塔が絵になります。
いわれを探ると元は京都河原町にあり、解体直前に保存が決まって、この明治村に移築されたとのこと。
皆さんすでにお気づきでしょう、そう、この幸運な建物の設計者はなんと、アグネス教会と同じ「ガーディナー」でした。

意外な発見・・・「スケッチ」にはこんな楽しみ方もあるのです。

2009年12月20日日曜日

聖アグネス教会

京都御所のすぐ西側にこの教会はあります。
明治31年竣工、設計者はアメリカ人宣教師J.Mガーディナー、今では貴重な純粋な煉瓦造りの建物です。
教会というとどうしても「荘厳な」とか「重厚な」イメージを思い浮かべてしまいますが、この教会は小ぶりで、親しみが湧きます。
絵を描いている最中に信者と思われる方が何人も出入りしていました。礼拝があったのかもしれません。
本当はその人たちについて行きたかったのですが、残念ながらこの日は時間切れ。
次は是非とも、ステンドグラスの光の下、内の雰囲気を味わいたいものです。

2009年12月13日日曜日

青衣の婦人

二回連続人物画を載せたのは理由があります。
そうです。寒くなってきてだんだん屋外でのスケッチがつらくなってきたからです。

そんな理由はともかく、今回も魅力的な女性です。
ただし前回の可憐な少女と打って変わってちょっと大人の雰囲気です。
表情は怜悧で理知的。手足は伸びやかに、服の色はシャープなブルー・・・。
「絵になる」ためには、やはりそれなりの訳があるのです。