2007年5月27日日曜日

一子誕生



タイトル「友人の子供」で近い将来の僕を予感したわけですが、その4年後現実となりました。

1985年12月28日。僕の第一子誕生です。

実はこの時のために新しいスケッチブックとパステルを準備していました。
それは僕なりの生まれてくる子への敬意だったのですが、柔らかな寝具に包まれた子供を見ると、そんなことはどうでもよく、やはり圧倒的な生命の不思議に魅かれてスケッチをしていました。

生まれた直後の肖像画。貴重な一枚です。

2007年5月19日土曜日

商船三井ビルディング


今日は、有名な旧居留地「商船神戸三井ビルディング」(設計:渡辺節)をスケッチしました(2007.5.19)

ご覧のように凝った建物で、スケッチするのにはちょっと覚悟がいります。
でも、寸法やプロポーションが実に微妙で、石やタイルなど材料の使い方も自然で気持ちのよい建物です。
描いていて、いつの間にかその魅力に惹き込まれていました。
観光客に人気があるのも、もっともです。

それに比べ、僕たちが設計している「現代建築」は、残念ながら今のところ、文化的価値においてこの三井ビルのような歴史的建築物に勝てないと思っています。

「何故だ・・・」というような難しい議論はさておき、日曜画家達(僕もその一人です)が、現代建築は見向きもせず、この旧居留地や異人館通り ばかりをスケッチしているのがその良い証拠です。

自戒の念をこめて・・・・・設計者は「絵を描きたくなるような建物を設計すべし!」

2007年5月7日月曜日

ビジネスホテル


前回描いたトアロードホテルは神戸の女性向の部屋でしたが、今回は当時(1989年)、最先端のビジネスホテルと言われた東京 「ニューオータニイン」の1035号室です。
一目見てわかるのは、僕の下手な文字のコメントが多いことです。入り口にキータグスイッチがあり、キーの置き場と部屋の照明の自動点灯、消灯をコントロールするしくみなど、当時では斬新な工夫がされています。
ワードローブ内、浴室内の設備、システム冷蔵庫、TV、デスクまわりの機能など、細かな書き込みを見ていただければ、 この部屋に泊まるビジネスマンへの僕の同情心がよくわかってもらえると思います。

「24時間戦えますか」という当時流行った某栄養ドリンクコマーシャルはこんな部屋のためにあったのかも・・・。

2007年5月4日金曜日

赤色



「赤色」とはどんな色と聞かれて、すぐ答えられますか?
「情熱の赤」は心理的に過ぎます。
「真っ赤な夕陽」は比喩としては申し分ありませんが、説得力に欠けます。一番妥当なのは、芸能人のステージ衣装くらいでしょうか。

2007年4月29日。ここは京都長岡天満宮。参道が霧島ツツジで覆われています。一面の赤、赤、赤。
池越しに、スケッチしていても、赤が際立っています。

ここまで鮮やかな赤は花の色以外ありません。
訪れたお嬢さんがこの赤を背景に写真を撮ってもらっていました。さすがにこの花の赤に対抗する気は無かったのか、着ていた服は可憐な白でした。


このお嬢さんなら、先の問いにきっとすぐに答えてくれるに違いありません。