この建物は旧第一銀行神戸支店。
明治41年竣工で設計者はこのブログに度々登場する「辰野金吾」です。
阪神大震災で壊れてしまったのですが、移築され地下鉄の駅として再利用されています。
実は、この建物を実際に見るのは今日が初めて。
地下鉄を降り、いつあの重厚なディテールが現れるのかと期待して階段を昇りました。
でも地上にあったのは、華麗な装飾ではなく、コンクリートがむき出しの壁とそのパネルをつなぐ金具だけ。
そう、この建物は内部がなく、外観だけの看板建築になってしまっていたのです。
いかに保存のためとは言え、生皮を剥いで見せるような、不快感・・・憤りを感じつつも、この日の暑さをものともせず、結局、連続する窓のアーチを最後まで描き終えました。
たぶん、「それでも壊れて無くなるよりはいい」と思い込んだ・・・かもしれません。
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