2009年7月19日日曜日

鶴林寺

明石と姫路の間に加古川という町があります。
観光都市としてはあまり有名ではありませんが、この「鶴林寺」は別格。
聖徳太子が建てたといわれるだけあり、国宝や重要文化財がずらりと並んでいます。
手前の鐘楼は1407年、その後ろの太子堂はなんと1112年の建立。よくもまあ、こんな田舎にこんな由緒ある建物が残っていたものだと、感心してしまいます。

この日、法話があったようで、金堂にはおじいちゃん、おばあちゃんが大勢押しかけていました。境内では学校の宿題でしょうか、何人もの学生が僕と同じようにスケッチをしていました。よく見ると、みんな気楽な装いで、どうも近所の人達のようです。このお寺が、遠来の観光客を当てにせず文化財を守ってこられた秘密は、こんな気取らないお寺のコミュニケーションにあるのかもしれません。