淡路島は「島」と言うには大きすぎて、無人島に上陸する探検家が抱くような興奮はありません。
しかし、ここ「洲本城跡」から見下ろす半島の絶景は十分に訪れた人の絵心を刺激してくれます。
海の色は意外に淡く、寄せる潮の流れが感じられるほどです。
大きな神戸港とシンプルな須磨の海岸を見慣れた僕には小ぶりな港と幾重にも重なる入り江は見ていて飽きません。
そして高い建物の無いこの風景で一番大きな顔をしているのはなんと言っても、広い空。
そこに悠然と浮かぶ雲は、下界を監視しているようで・・・そう、まさに島の主人公です。