2011年4月3日日曜日

四天王寺

昭和20年。
空襲によって大阪の町は灰燼に帰したそうです。
この四天王寺も例外ではありません。
聖徳太子が593年に建立したと言われる由緒正しいお寺ですが、残念ながらほとんどが戦後の再建(鉄筋コンクリート造)です。

それでも法隆寺とよく比較される、中門、塔、金堂、講堂が一直線に並ぶ格式ある伽藍配置は、今なお健在です。
実際に歩いてみると、この並び方は、正面だけでなく、どの方向から見ても塔を中心として変化に富む光景を生み出してくれることがわかります。

この絵は北側回廊の外から見たところ。
空に向かって軽やかに羽を広げるような塔の屋根と、どっしりと天を突き上げるような金堂の屋根が面白い形で重なっています。
いにしえの人達の目にもありがたいお寺の姿として映ったにちがいありません。
ただ着色された素材はやはりコンクリート・・・彼らはこの冷たさに馴染んでくれたでしょうか?

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