この派手で奇妙なお寺は神戸の「関帝廟」。
歴史好きの人なら誰でも一度は感激して読んだ「三国志」の関羽将軍を祭ったお寺です。
ご覧のとおりの中華風デザインで、先週までの京都や奈良の風景とは趣がかなり違います。
建物は1881年(明治21年)に建てられたようですが、何度も火事に会い、現在の本堂は1979年に修復されました。従っていわゆる「文化財」としての価値は評価されていません。
しかし再建のとき日本の大工の棟梁が苦労したオリジナルな中日折衷様式は興味深いものがあります。
派手な着色だけでなく、反りあがった軒まわりのプロポーションや屋根の上の双龍の像などは素直にかっこよいと言えるのではないでしょうか。
ずっと先に「関帝廟様式」なるものが認められたら・・・などと想像してしまいます。
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