薬師寺を訪れた同じ日、唐招提寺まで足を伸ばしました。「平成の大修理」が終わった国宝「金堂」を見たかったからです。
門をくぐると正面に金堂が・・・堂々としたその姿は威厳があり、僕の視線をひきつけて離しません。
しかしあまり強い正面性は、絵の構図としてはいまひとつ・・・。
などとえらそうに文句をつぶやきながら、裏側の参道を歩いているとこんな風景が目に入りました。
特に立派な建物があるわけではありません。
庭、門、塀、緑など、どれもモチーフとしては平凡です。
それでも、何百年も手入れされた杉の木立から漏れる陽が、同じくらい年を重ねた土塀を照らす瞬間には、はっとさせられるものがあります。
「時」はそれだけで十分「絵」になるようです。
0 件のコメント:
コメントを投稿