このブログの第2話は30年前に描いた「山の辺の道の地蔵さん」のスケッチでした。
あの時の自然ののどかさが忘れられず、今年のゴールデンウイーク、またこの道を訪れました。
以前の記憶がほとんど無いので、とりあえずJRの桜井駅から道しるべを頼りに歩くことにしました。
駅から約1時間。この「大神(おおみわ)神社」が現れます。
建築学的にはとても珍しい構成で、本来なら神が鎮座する一番大切なはずの「本殿」がありません。
あるのは人がお祈りするための拝殿だけ。
何故かというと神は正面にある「三輪山」だから・・・大自然にまさる神はないということでしょうか。
しかし、そんな理屈はさておき、この桧皮葺きの拝殿もなかなか立派なもの。
手前の御神木が落とす木陰でスケッチをしていると、真夏のようなこの日の暑さも忘れ、いつしか無我の境地に・・・信仰心の希薄な僕にも大自然への畏れがなんとなく理解できたような気がします。
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