昭和58年5月1日
スケッチの左下に30年前の僕のサインがあります。
今回の旅の狙いはこの懐かしい地蔵さん。
でも歩けど歩けど姿を現わしてくれません。
ついに前回来た「竹之内環濠集落」を過ぎ「萱生町環濠集落」も過ぎてしまいました。
周りは田園風景。確かにこのあたりに違いないと思いつつ、ところどころアスファルトの道があったり、真新しい住宅があったりするのを見ると
「おかしい・・・ひょっとして壊されてしまったのか・・・」という不安が頭をよぎります。
しかし「いやいや、そんな罰当たりなことをする人がいるはずが無い」と思い直し,ひたすら歩きます。
五社神社を過ぎると道は墓地の中へ。そのはずれに、粗末な、小さな瓦屋根の建物が・・・。
「あった!」.。
違いを比べてください。
実はほんとに30年経ったの?と言いたくなるくらい変わっていません。
敢えて言えば、横の板塀が剥がれていることと、一番左の地蔵さんのよだれ掛けが無くなっていることくらいでしょうか。
さすが山の辺の道、時間の進み方ものどかなようです。