2014年7月21日月曜日

マカオ 聖ポール天主堂


マカオの道は東西南北が無くわかりにくい。
だから観光客の流れが道案内。

セナド広場から細い道を上下し、歩くこと十数分。
突然視界が開け、丘の上に「聖ポール天主堂」が現れます。
もっとも現在はこの正面の壁が残っているだけ。
本体は焼失して、もう教会としての機能はありません。

それでも、アーチで切り取られた青空を背にした威容は十分に宗教的。

こんな見られ方をするなんて、建築家は想像もしていなかったでしょう。







2014年7月6日日曜日

マカオ セナド広場


ゴールデンウィークの香港とマカオ。
さぞや日本人でいっぱい・・・と思いきや、日本からの飛行機は意外とガラガラ。
理由は・・・どうやら現地の反日感情。かなりのキャンセルがあったのではと思ってしまうほどです。

以前、香港空港の免税店は日本語が飛び交い、まるで日本のようだったのを覚えていますが、今回はそんな雰囲気はまったくなし。
レストランでもホテルでも会話して、日本人とわかると急に愛想が悪くなります。
タクシーの運転手などは怖かったくらいです。
しばらく中国を訪れるのはやめたほうがよさそうですね。

そんな香港ですが、国際都市マカオは別格。カジノでは世界中の大金持ちがお金を落としてくれます。「反日」などとスケールの小さなことは言っていられないのでしょう。
このセナド広場はそんなマカオの歴史ある中心地。

4月のマカオはもう真夏。
植民地時代の建築様式を残すこの一帯は世界遺産にも指定されており、人があふれています。
熱気の町 マカオ。

2014年6月22日日曜日

スミソニアン協会


アメリカの首都、ワシントンDC。
首都のためにデザインされたまったく人工的な都市。

この街のデザインは、個人的な感覚でいうと、住宅もビルもすべてが少しずつ物まね、寄せ集めのデザインに見えて、あまり好きではありません。
変なプロポーションの柱、変な勾配の破風、妙にひらぺったい壁の装飾・・・。

そんななかでお勧めは先週取り上げたジョージ・ワシントン大学(もっともあの一棟だけですが・・・)とこのスミソニアン協会。
赤い砂岩の彫の深い建物で、全体的にはゴシック風なのに、屋根や塔はバラエティに富んでおり、そのバランスが絶妙でなかなか味のある建物です。

ちなみに、この周辺の美術館、博物館はすべて無料なのは、この協会が政府の出資金を管理しているからだとか。そのあたりはさすがアメリカの首都ですね。

2014年6月15日日曜日

ジョージワシントン大学

ずいぶん久しぶりのブログです。
実はいろいろな事情があり転居しました。
仕事を持つ身では、平日の昼間に住所変更手続きするだけでも、大変なのだと実感しています。

さて、長い休暇の間絵をまったく描いていなかったわけではありません。

3月には生まれてはじめてのアメリカ本土(フロリダ~ワシントン~シカゴ)を訪れました。
定められたハードスケジュールの合間に、寒さに耐えて描いたスケッチがこれ。

古い石造の校舎ですが。まだ現役。
学生のあとについて当たり前のように中に入ると、きちんと手入れされた華麗なインテリアデザインが広がります。

日が暮れる前にと、かなり急いでスケッチをしました。
手がかじかんで、線もゆがみがちなのはご愛嬌。

新しい生活にまだちょっと慣れていません。ブログ更新もままならないかも知れませんが、ご容赦を。

2014年3月23日日曜日

茶色のブラウス

茶色のブラウスがよく似合います。
残念ながらポーズは今ひとつ。
でも理知的な顔が魅力的でした。

2014年3月16日日曜日

緑のジャケット

ちょっと珍しい緑のジャケットを小粋にはおり、長い足をさっそうと組む・・・。
帽子と豊かな髪も決まってます。

僕の創作意欲を大いに刺激してくれた、かっこいいお嬢さんでした。

2014年3月9日日曜日

ピンクのワンピースを着た婦人

暑い夏の日。
さらりと着こなしたピンクのワンピースがよく似合うお嬢さんでした。
ポーズは・・・残念ながらちょっと平凡。

2014年3月2日日曜日

アラブの衣装を着る婦人

「アラブ」と聞いて連想するのはやはり砂漠。
なんとなく地味で不毛な土地を連想してしまいます。

でも金糸で飾られた衣装は艶やかで、女性を魅力的に着飾ってくれます。
そう、絢爛豪華なアラビアンナイトの世界もまた「アラブ」でした。

2014年2月23日日曜日

遠くを見る目

遠くを見つめる眼差し。
白く輝くイヤリング。
さりげないポーズが美しいお嬢さんでした。

2014年2月16日日曜日

足を組む婦人

あまりに細身のこのモデルさん。
袖や襟からのぞく手足も首も華奢で、いまにも折れそうな・・・。
走らせる鉛筆もいっそう用心深くなりました。



2014年2月9日日曜日

ブーツを履いた婦人

この日のモデルさんはジーンズにトレーナーというラフな出で立ち。
スリムな体にはちょっとごついブーツも、不思議になじみます。

2014年2月2日日曜日

物想う婦人

女性像を描くのは大好きなのですが、モデルさんの疲労を考えるとどうしても椅子に座ってつま先を揃えるつまらない構図の絵が多くなってしまいます。
実は先週のポーズはまさにその典型的なもの。
でも今日はちょっと違います。
肘をついてあごを手に乗せる姿はロダンの「考える人」のよう。
でもあちらは男性。
堂々と正面を向き、ごつごつしたたくましさがすばらしいのですが、こちらは女性。
視線は斜め前に流れ、緩やかにねじれた体の曲線は開いたつま先で支えられています。

だからタイトルは・・・「物想う婦人」

2014年1月26日日曜日

椅子に座る婦人

静かに座る婦人。
大きな瞳が印象的でした。

2014年1月19日日曜日

エチオピアの民族衣装を着た婦人

今日のテーマはエチオピアの民族衣装。
とはいっても白い布地に袖や裾の刺繍が特徴のようですが、種類はさまざまで民族の特定は難しいとか。
帽子はちょっと変わっていますが、これも民族的に統一されたものではなさそうで、モデルさんの趣味のよう。

何よりも、モデルさんがご覧のように典型的な日本美人。
「エチオピア」はちょっと無理があったかな。

2014年1月12日日曜日

スツールに座る婦人

相変わらずの寒さゆえ、今回からしばらく人物画です。

今日のモデルさんは、いわゆる小顔の美人。
ストライプのワンピースがよく似合う、かわいらしい表情が印象的でした。

2014年1月5日日曜日

妙心寺


あけましておめでとうございます。
2014年最初のブログとなりました。
本当は初春らしく雪景色など描けるといいのですが、今年は暖かい部屋で完全に寝正月。
寒さが続くしばらくは季節はずれの題材であることをご容赦ください。

さてこの絵は昨年の3月に訪れた妙心寺。
神戸の暖かな春に誘われてスケッチに出かけたものの、京都の3月は真冬のよう。
JR花園駅を降りた瞬間に、寒風に見舞われ、早くも後悔の念が。
それでもせっかく来たのだからと、とりあえず境内を散策。
寒さの故か観光客もほとんど無し。静かで広大な境内は癒しの空間としては最高でした。

この寺は禅寺。だから僕も修行のつもりでスケッチ。
心頭滅却すれば・・・でもやっぱり寒い。
風邪をひく前にと早々に退散しました。

建築的には、このお寺の見所は反りあがった屋根。そしてコーナーの軒下は垂木が放射線状に組まれた珍しい「扇垂木」。
その雰囲気だけ感じてもらえれば、修行した甲斐があったというものです。