2007年12月16日日曜日

伊勢 川崎町にて


今日の絵は伊勢 川崎町の町並みです。
ガイドブックによれば、「勢田川の水運を利用し、伊勢神宮の参拝客に物資を供給する街として発展した」とのことです。

前回までに描いた京都のお寺は、言わば中国という教科書をまねて発展したのですが、この絵のような民家は人々の記憶が受け継がれて作られたものだそうです。
京都で見たのが「日本の景色」とすれば、ここで感じるのは「生まれた場所の景色」でしょうか。

僕は子供の頃、田舎の民家で暮らしたことがあります。当時僕が持っていた「民家」のイメージは「薄暗くて、寒いもの」でした。正直言って快適な印象はありません。
でも今、この川崎町を歩いていると懐かしい、暖かなものを感じます。これが人の「記憶」そのものかもしれません。

船着場から街へ路地がつながっています。
突き当たりの鉢植えが色あざやかで、この街の優しさを表しているようでした。