先週に続いて伊勢シリーズです。
伊勢といえばもちろん伊勢神宮。
昔、教科書で見たあの偉容を描こうとしましたが、ご存知の通り本殿に一般人は近づけず絵になりませんでした。
憤慨して参道を歩いていると二本の巨木の間から小さな社が見えました。
本殿のような威容はありません。
でも深い緑に囲まれ、枝葉の間から差し込む淡い光が建物を静かに浮かびあがらせる様には神々しいものがあります。
こんな厳かな光景が、昔の人の素朴な信仰心に訴えかけるのかもしれません。
夢中でスケッチをしていると、制服をきたガードマンがやって来て「この溝から向こうに立ち入ってはいけません。すぐに戻って。」と現実に引き戻されてしまいました。
「立ち入り禁止」と書いてあったわけでもなく、むしろ構図を考えて社から少し離れる位置で描いていたのですが、彼らには関係ないようです。
伊勢神宮はすばらしい。けれど信仰の管理は最低でした。残念!