先週の続きです。
御影郷でのスケッチを終え、そのまま東へ歩きました。すると、住吉川の河口に出ます。
この川沿いは昔からの高級住宅街なのですが、当時「六甲アイランド」なる人口島が開発され、沖にはご覧のように、高層マンションや港湾施設が並ぶようになっていました。
干上がった川岸に置かれたユンボが象徴的です。
たぶん海を望むこの風景はずいぶんと変わってしまったにちがいありません。昔からここを知る人の憤慨する声が聞こえてくるようです。
それでも、海と空とそれなりにデザインされた人工島の組み合わせは、神戸らしい新鮮なものを感じさせます。
歩き疲れた体に鞭を打って、僕にこのシーンを描かせたのは、時とともに移ろう風景の面白さでしょうか。
水彩画が好きな人のサイトです。あなたは漫然と絵を描いていませんか。旅先で描く風景画、魅力的な人物画などプロのテクニックを教えます。美緑空間は下記のサイトに移動しました。 https://miryoku-yoshine.com/
2008年6月28日土曜日
2008年6月22日日曜日
御影郷
スケッチブックの横に1996年9月9日とサインがしてあるので、もう10年以上も前のスケッチです。
この時、実はちょっと長い休暇を取りました。
海外に行くお金と時間が無かったせいもあるのですが、「たまには自宅の近くをじっくり歩こう」という目標を立てました。
スケッチブック片手に、気に入った場所があれば、スケッチをして、夕暮れまで歩く。そして電車で帰り、翌日は前日歩いたところから、また夕暮れまで歩く。そんなふうにして、描いたのがこのスケッチです。
場所は阪神御影駅の南、いわゆる御影郷です。お酒の工場が続く通りに突然、風格のある立派な建物が現れました。
「菊正宗酒造」ビルです。ご覧のように、きれいな観光地とはほど遠い、くすんだ土色の風景ですが、酒造りの街らしい趣があります。
ガイドブックにもめったに載らない風景を自分の足で発見した喜びは格別です。
この時、実はちょっと長い休暇を取りました。
海外に行くお金と時間が無かったせいもあるのですが、「たまには自宅の近くをじっくり歩こう」という目標を立てました。
スケッチブック片手に、気に入った場所があれば、スケッチをして、夕暮れまで歩く。そして電車で帰り、翌日は前日歩いたところから、また夕暮れまで歩く。そんなふうにして、描いたのがこのスケッチです。
場所は阪神御影駅の南、いわゆる御影郷です。お酒の工場が続く通りに突然、風格のある立派な建物が現れました。
「菊正宗酒造」ビルです。ご覧のように、きれいな観光地とはほど遠い、くすんだ土色の風景ですが、酒造りの街らしい趣があります。
ガイドブックにもめったに載らない風景を自分の足で発見した喜びは格別です。
2008年6月14日土曜日
年賀状
2008年6月8日日曜日
無鄰庵(むりんあん)
お寺も近代建築も「京都」らしくて絵の題材としては文句無いのですが、ゆっくり休むにはちょっと堅苦しくて肩がこります。そこで、心静かに日本庭園を眺めるべくこの無鄰庵にやって来ました。
明治29年に完成した山県有朋の別荘です。京都の市街地の中とは思えない、外界から閉ざされた独特の空間が作られています。
緩やかに流れる小川があり、木立の向こうには茶室があります。5月の楓は鮮やかな黄緑色で、まるで周りの空気が緑に染まったよう。あまりの心地よさに時の経つのを忘れてしまいそうです。
閉館時間が近づき、やむなく腰を上げました。門をくぐると、そこはまた騒がしい日常・・・・さっき見た別世界が、史跡でしか味わえないのが残念でなりません。
明治29年に完成した山県有朋の別荘です。京都の市街地の中とは思えない、外界から閉ざされた独特の空間が作られています。
緩やかに流れる小川があり、木立の向こうには茶室があります。5月の楓は鮮やかな黄緑色で、まるで周りの空気が緑に染まったよう。あまりの心地よさに時の経つのを忘れてしまいそうです。
閉館時間が近づき、やむなく腰を上げました。門をくぐると、そこはまた騒がしい日常・・・・さっき見た別世界が、史跡でしか味わえないのが残念でなりません。
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