お寺も近代建築も「京都」らしくて絵の題材としては文句無いのですが、ゆっくり休むにはちょっと堅苦しくて肩がこります。そこで、心静かに日本庭園を眺めるべくこの無鄰庵にやって来ました。
明治29年に完成した山県有朋の別荘です。京都の市街地の中とは思えない、外界から閉ざされた独特の空間が作られています。
緩やかに流れる小川があり、木立の向こうには茶室があります。5月の楓は鮮やかな黄緑色で、まるで周りの空気が緑に染まったよう。あまりの心地よさに時の経つのを忘れてしまいそうです。
閉館時間が近づき、やむなく腰を上げました。門をくぐると、そこはまた騒がしい日常・・・・さっき見た別世界が、史跡でしか味わえないのが残念でなりません。
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