2008年7月27日日曜日

京都国立博物館その1

以前、「京都文化博物館」のコメントに辰野金吾という日本の建築界の大御所について書きました。
実は明治時代、日本人による西洋建築を作るべく、東大建築学科を卒業した記念すべき1回生は4人いました。
一人があの辰野金吾、そしてもう一人がこの京都国立博物館の設計者である片山東熊(先生)です。
彼の設計した建物にはいわゆる「国立○○○館」という昔の「宮廷」風の建物が多く、高価な材料を「華麗」にデザインする、その存在はうらやましさもあってはつい「先生」と呼んでしまいたくなります。

このスケッチも博物館の単なる「門」なのですが、彼の手にかかれば、石と煉瓦、銅版と鉄を優雅な形と端正なプロポーションでまとめ、ご覧のとおりの芸術品となります。
門だけでも絵になるという事実・・・「先生」のわざと情熱を改めて思い知らされた日でした。

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