2009年1月11日日曜日

長浜にて

先週触れた神岡町のように、過疎化に悩む地方が多い中、この長浜はいわゆる「町おこし」に成功した例でしょうか。
秀吉が治めた城下町であり、大通寺の門前町であり、北国街道の宿場町でもあったため、今でも当時を思い出す文化的遺産が多く残っています。
この絵は「黒壁スクエア」の入り口付近、往来で立ったままスケッチしたものです。

町おこしが成功した理由のひとつは、建物が今もこの土地の人々の生活を支えるものとして使われていることです。売られている食べ物も着るものも、日用品も地元の生活感たっぷりです。
だからここでは「土蔵ふうカフェ」などというものはありません。

いつもは描かない人の姿をつい、絵にいれてしまったのも、「街道」の主役は建物ではなく人なのだということをなんとなく感じたからに違いありません。