まわりの観光客についてゆくとそのまま境内に入ってしまいますが、あえて逆らってその南の道に迂回するとこのシーンが現れます。
正面に見えるのは「長楽館」。
設計者はヴォーリズほど多くの作品は残していませんが、やはりアメリカ人でジェームズ・ガーディナーという人です。
当初迎賓館として建てられたらしく、豪華な造りで、命名は伊藤博文とか。
べんがら色の板塀に石造りの洋館の取り合わせがいかにも京都らしい趣を見せてくれています。
スケッチしてると、人力車がやって来て目の前に止まりました。車夫のおにいさんが観光客に得意げに説明しています。
いつもなら、「わざとらしい・・・」としか思わない僕ですが、今日は別です。
走り行くその後姿は、この風景が熱き明治時代のものであったことを改めて思い起こしてくれました。
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